2009年06月06日

初野晴 『退出ゲーム』

ライトノベル的な青春ミステリ短編集
退出ゲーム
初野 晴
角川グループパブリッシング ( 2008-10-30 )
ISBN: 9784048738989
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


高校一年のチカと、その幼馴染のハルタが、校内で遭遇する様々な謎や事件を解決していくシリーズ短編集。
弱小吹奏楽部に入部してもらうために、友人の抱える問題をなんとか解決しようとする話「クロスキューブ」「退出ゲーム」や、文化祭直前に科学部から盗まれた劇薬を必死で探す「結晶泥棒」、発明部所属の変人兄弟が発明したオモイデマクラが引き起こした騒動に巻き込まれる「エレファンツ・ブレス」の四篇。
ライトノベル的な語り口調と設定で、なんでこんなにスラスラ色んな謎を解決できる幼馴染が都合よく存在するんだとか、片思いの相手である先生のキャラもできすぎているとか、ライトノベルじゃないのに変なところがライトノベルっぽい部分が、ちょっと肌になじみませんでした。
こういう感じなら、いっそ潔くとんでも設定だった「1/2の騎士」の方が面白かったな、と。

ただこの作品全体はそんなに好きじゃないんだけど(嫌いじゃありませんが、どっちつかずで物足りない)、それぞれのお話に出てくる部分部分には、惹かれるものが沢山ありました。
「退出ゲーム」はその名の通り、問題解決のために演劇部と退出ゲームをして争う話なのですが、このゲームが面白い!
それに「エレファンツ・ブレス」も最初はドタバタなのに、問題の焦点となるお爺さんが登場して、その人生や当時の国際情勢などが絡んでくると、しんみり胸に響いてきたりもしました。

次にこの人の作品を読むとしたら、シリアスものか、思いきりとんでも設定ものかを読みたいです。
タグ:初野晴
posted by 高 at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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