2009年02月23日

小川一水 『天涯の砦』

宇宙空間にステーションの残骸とともに放り出された数人のサバイバル
――失敗したらどうなるんですか? その、無理に押して望天が壊れたら......。
「甘海さん、押さなかったら確実に壊れるんです」

天涯の砦
小川 一水
早川書房 ( 2006-08 )
ISBN: 9784152087539
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


地球と月を中継する軌道ステーション<望天>で起こった壊滅的な大事故により虚空を漂流することになった残骸は、数人の生存者を乗せていた。
壁一枚を隔てた真空にさらされ、合流もままならない彼等は、互いに空気ダクトを通じて聞こえる声だけを頼りに、生存への道を探るが・・・


『時砂の王』が面白かったので、同じ作者さんの評判のいい本作を読んでみました。
面白かったー。
残骸に生存しているのは、<望天>業務員の二ノ瀬、医師の田窪とその愛犬ベテルギウス、宇宙での生活環境を研究する学者・久我山、二十代の女性乗客甘海、十代の少年少女大島とキトゥン、ハル、8歳と6歳の兄妹・啓太と風美、そして得体のしれない男・門前の10人と一匹。
通信もつながらず、救助側からは生存者の見込みなしとして見逃された彼らが、極限状態の中で何を考え、どう動くか、そして生き延びることはできるのか。『時砂の王』ほど感情が湧きたつ感覚はありませんが、その分手に汗握る展開でした。息を殺して続きを読むような。
映画『ポセイドン・アドベンチャー』を連想させるようなお話。
タグ:小川一水
posted by 高 at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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