2008年09月05日

五條瑛 『狂血』

忌まわしき血 愛しき血 あらゆるすべての残酷な血に
「――リャン、俺たちはみんな大きな渦に呑み込まれようとしているんだ。大川の裏切り癖も、お前の羨ましいほどの強かさも、俺の甘さも、そんなものは全部、その渦の中では塵みたいなものさ。当人は死ぬほど苦しんでいるつもりでも、途方もない大きな流れに巻き込まれれば簡単に意味をなくして、ふっと気づいたときには、消えてなくなっているものなのかもしれないぜ」
狂血 (R/EVOLUTION (7th Mission))
五條 瑛
双葉社 ( 2008-06-17 )
ISBN: 9784575236217
おすすめ度:アマゾンおすすめ度


<革命>小説第7弾。早いもので、完結の10巻まで残すところあと3冊となりました。

今回は私の好きな登場人物である亮司が比較的沢山登場してることもあって、楽しくすいすい読み進められた。
6巻までに様々に語られてきたエピソードや様々な人たちの物語が、ここに来て一気により合わさり、<革命>というものに向かって加速度を立てて流れていこうとしているような感触を受けました。
それは過去の歴史にあったような軍隊や戦争によるものではなく、この国の民族の絶対的価値観、倫理観・・・そんなものを根こそぎ剥ぎ取り覆すようなもの。サーシャが目指しているのは、そんな革命です。ことそれが明らかになってくるのと同時に、新種のドラッグ・ファービーに侵された若者たちは生きる欲やプライド、意地のようなものを失い、ただ菩薩のように微笑んでいるようになり、一方で多国籍と呼ばれる日本に育ち日本しか知らない外国人たちは、自分たちの生きる場所を奪い取ろうと声をあげ・・・ぞっとするような勢いがありました。
これまではっきりとは語られなかったサーシャの正体も遂に明確に言葉にして語られ、なかなか楽しい巻でした。
続きも早く読みたいです。
タグ:五條瑛
posted by 高 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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