2006年12月19日

茨木のり子 『聴く力』

前の記事でイライラをぶちまけたて少しスッキリしたので、今度は自分自身を静めるための詩を。
茨木のり子さんは、凛として、しんとこころが静まるような感覚があって好きです。
ひとのこころの湖水
その深浅に
立ちどまり耳澄ます
ということがない

風の音に驚いたり
鳥の声に惚けたり
ひとり耳そばだてる
そんなしぐさからも遠ざかるばかり

小鳥の会話がわかったせいで
古い樹木の難儀を救い
きれいな娘の病気まで治した民話
「聴耳頭巾」を持っていた うからやから

その末裔は我がことのみに無我夢中
舌ばかりほの赤くくるくると空転し
どう言いくるめようか
どう圧倒してやろうか

だが
どうして言葉たり得よう
他のものを じっと
受け止める力がなければ
ラベル:茨木のり子
posted by 高 at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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