2005年01月23日

獣木野生 『青また青』

まだ何が終わったわけじゃない。だから信じよう。望みを断ち切り、この世にただひとりとり残されても。
もっと強く、もっと激しく。 生きて 生きて 生きて 生きて。 たどりつこう、この果てにあるものに。
すべての理由に、すべての答に。
立ち去っていった多くの人々と同じ道を通って.........
青また青
青また青
獣木野生著
新書館 (2001.2)
ISBN : 4403500323


幼い頃思慕を寄せていた隣人は、火災で死んだ。その時の衝撃を忘れないまま、ビダーは一人で息子を育て、小説を書いている。
姉に紹介された版権代理人テシックの助言のもと小説家への道を歩き始めたビダーだが、ある日友人のフェルがホモ殺人の被害に合い重傷を負ったと知らされる。ビダーはテシックの恋人であるハースを疑うが...。


前夫との再会、息子エバンとの生活、フェルとの交流...。日々のなかで、ビダーは失われた何かを想い出そうとする。
このお話の中のワン・シーン。幼い息子・エバンと母・ビダーとの間に交わされたやり取り(「ぼく幸せって何か知っているよ」「ホントに?」「うん。幸せって、こうでしょ?」と静かに祈りを捧げるエバン)が、とても印象的でした。

余談になりますが、このシーンは成田美名子さんの『CIPHER』や北原文野さんの『夢の果て』を思い出させます。
どちらでも、誰かのために何かのために祈る、ということがある種の幸福のモチーフとして使われているので。『CIPHER』では"感謝をするために教会に行く"というモチーフもあったなぁ。
タグ:獣木野生
posted by 高 at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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