2004年01月01日

2003年のベスト10小説

2003年に読んで面白かった小説を10冊ずつあげてみました(順不同)。
皆さんから教えていただいた「2003年のベスト本アンケート」への回答集計結果も一緒にご覧ください。
あくまで “読んだ”本 であって “出版された”本 ではありませんので あしからず。『指輪物語』 J.R.R.トールキン感想
映画『ロード・オブ・ザ・リング』に刺激されて再読。そしてやっぱり見事にはまりました。
本当に、どうしてこんな物語を書けるのかなぁ。
指輪物語
瀬田 貞二 / 田中 明子 / Tolkien John Ronald Reuel


『<骨牌使い>の鏡』 五代ゆう感想
ずっと気になっていてようやく読んだ積読本。
すばらしい仕上がり。極上のエピック・ファンタジー。


『闇の守り人』 上橋菜穂子
守り人シリーズ既読作品の中ではこれが一番好き。
子どもも楽しめるけど、大人になっても楽しめるファンタジー。
闇の守り人
上橋 菜穂子 / 二木 真希子


『扉の書』  安田晶感想
とてもホワイトハートとは思えない重厚な、薫り高い幻想文学。
まだこんな新人が発掘される余地があるのかと出版業界を少し見直した。でも同時にこんな話を書く人がこの先生き残っていけるのかどうか、非常に心配にもなった一作。
扉の書
安田 晶


『生誕』  松村栄子感想
『紫の砂漠』の著者が書いた純文学。大好き。
なぜ感想を書いていないかというと、思い入れが強すぎるから。
生誕
松村 栄子


『彼の棲む場所(『MISSING』収録)』  本多孝好
とてもやさしくてかなしいお話だった。


『まひるの月を追いかけて』  恩田陸感想
そういえば今年は恩田さんの新刊をあまり読まなかったような気がする。
これと『蛇行する川のほとり』くらいか。


『黎明の双星』 花田一三六感想
初めて読んだ人。決して軽々しくならず、でも感情移入できる、読み応えのあるお話を書く人だなぁと思った。
黎明の双星 1
花田 一三六


『月神の統べる森で』  たつみや章
古代日本を舞台にしたファンタジー。
面白くて先を読みたくて…なのに読んでいないシリーズ。
月神の統べる森で
東 逸子 / たつみや 章


『遠征王シリーズ』  高殿円感想
これも新たに発掘した作家さん。
テンポのいいタッチで、でも軽すぎず、程よく読者を楽しませてくれる。茅田砂胡さん好き向きか?


こうして見ると、意外と新たに発掘した作家さんが多い一年でした。
ほとんどが気になりつつ読めずにいた人だったから、あまりそういう感じがしていなかったなあ。でもその分続きも溜まっている…はぁ。
2004年は冲方丁さんの作品も読んでみたいけど、どうなるかは不明。



皆さまの「2002年のマイベスト」 小説版

『エリ・エリ』 平谷美樹  … タマさんご推薦

本当にSFの面白さを教えてくれた本です。
神の存在が喪われつつある近未来を舞台にして、榊神父が神探しの旅に出ます。
最後は…感涙。深夜、独りで声を上げて泣きました。宇宙とか、神とかそういったものに、感心がある人にオススメです。
第一回小松左京賞受賞作品

『カラフル』 森絵都  … タマさんご推薦
その名の通り、黄色い表紙で目を惹きます。
図書館で、閉館時間ギリギリに行った私に、子供図書室のおばさんとあーだこーだ言いながら、「お勧めはありますか?」と訊いた時に「そうねえ…」と言って出してきてくれた本が、これです。
森さんの初期の作品も読みましたが、やはりこれが一番ですね。
天国での「ぼく」が何者なのか。どうして死んだのか?薄々気付いてしまうのですが、それを追い越すような、感動が去来します。間違いないです。やはり夜、わんわん泣きました。
「最近、泣いてないなあ…」などと思っている人にはお勧めですね。

『バッテリー』  あさのあつこ  … タマさんご推薦
弟が読んでいるのを覚えていて、「最近、児童書にはまってるなあ…」と思っていたところに出会ったのが、この本だった。
主人公原田巧は、天才ピッチャー。しかし、協調性の欠片もなく常に他者を拒んでいる感じがする。自分自身を持て余している少年。(?では、小学6年ですが…身長が167cmもある…ちっ)全くもって可愛げのない少年である。そこが「いいっ!!」という方は随分居るだろう。私も、「お前、よくそこまで自分を貫き通せるよなあ…」と感心したり、呆れたり。
中学に入学しても問題ばかり溢れている。相方の豪も、どんどん突き進んでいく巧の球に自分の限界を感じていたり…
中学時代。こんなこと、出来なかった。言えなかった。なんでもっと、自分を貫き通せなかったのだろう…この本を読むたびにそう感じる。自分の信念に向かい、ただひたすら突っ走る、彼らが素敵だ。野球なんぞ、わからなくてもオーケィです。
児童書ヴァージョンでは、挿絵が木炭デッサン調。ポプラ社かな?文庫本だと、講談社です。私としては、挿絵があるポプラがお勧め。

『十二国記』 小野不由美  … komuroさんご推薦感想
2003年は小野不由美に始まり、小野不由美に終わった感じな年でした。てことは他作家をあまり読まなかったっていうことになるんですが。
#他作家も読みたいと常々思ってはいます。ほんと。2004年はもうちょっといろいろ読みたい.....
ご多分にもれず、「十二国記」シリーズが面白かったです。『東の海神 西の滄海』まで読んだところで『魔性の子』の存在を知りました。
シリーズとは別の位置にあると思いますが、テーマ的には『魔性の子』の方がずっしりと胸に来ました。
十二国記の中では『風の万里 黎明の空』がダントツに面白かったです。これは2002年のベストに投稿してますね私。
『魔性の子』はそのあと、『黄昏の岸 暁の天』の手前で読みました。順序が逆だったら大変でした。ギリギリ.....
(最初、十二国記で投稿しましたが、去年『風の万里 黎明の空』を上げているのに気付いて投稿しなおし。)

  ※ 全部まとめて『十二国記』への投稿というかたちにしました。よかったのかな…?

『長いお別れ』 レンモンド・チャンドラー  … komuroさんご推薦
2003年暮れに、駆け込み的に読んでいたレンモンド・チャンドラー『長いお別れ』も忘れられません。多分、何度も読んでしまう本でしょうね。

『しずるさんと偏屈な死者たち』 上遠野浩平  … ふみゅうさんご推薦
富士見ミステリー文庫で、「ブギーポップは笑わない」の上遠野浩平の作品です。
山奥の病院に入院するしずるさんに、お見舞いに行くよーちゃんが、最近話題になっている事件のことを話すと、しずるさんは、するすると事件を解いていくという、典型的な安楽椅子探偵ものです。
短編連作で、唐傘小僧に見立てて山中に放置された死体、密室の高層マンションで心臓だけが抉り取られた死体などなど、奇妙な死体に纏わる事件ですが、謎解きそのものは、それほど秀逸というほどではありません。
謎解きよりも、高校生のふたりの女の子、しずるさんとよーちゃんの、謎解きの間の会話がよいのです。お互いに、大切に思って気遣いあう会話の空間は、やさしくて、柔らかくって、そして少しだけ甘やかで。
奇妙な死体たちの話なのに、心地よい気持ちになれる作品です。

『二人の眠り姫』  茅田砂胡  … やぎさんご推薦
2003年に一番読み返した本といえばやっぱりこれでしょう。
いわずと知れた茅田砂胡著の、中央公論社 C・NOVELSファンタジア 暁の天使たちシリーズです。
タイトルで言えば、この前の巻の「海賊王の帰還」というタイトルが一番待っている期間中どきどきさせられましたが、実際に一番読んで楽しかったのはこれです。(特に最後の数ページは!)

『桐原家の人々』 茅田砂胡  … タマさんご推薦
茅田砂胡さんですね。まだ1巻しか読んでいませんが…ハマましたね。面白かった…
書く技量というのでしょうか、それがすごいなあと感じる作家さんです。
ぐいぐい読者を引っ張っていって、飽きさせない。
2?4はまとめ買いをしようと目論んでおります。
楽しみだなあ…(積読本が山程あるのにね)
posted by 高 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間ベスト本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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